“親子で安心して見られる内容”がポイント!YouTubeで大ヒットのショートアニメ「ヒロたま!ヒロくん」が人気の理由
2026.8.4 UPDATE!!
2022年12月のYouTube配信開始以来、テンポのいい会話劇と親しみやすいキャラクター性で小学生を中心に支持を集めている、アニメ「ヒロたま!ヒロくん」。2026年7月現在、チャンネル登録者数は31万人を超えている。
同作品のキャラクターの魅力や動画制作の背景などについて話を聞くため、今回、プロデューサーの高橋翔さんにインタビューを行った。
「ヒロたま!ヒロくん」とは
「ヒロたま!ヒロくん」は、「最強のヒーローは…お母さん!?」という斬新な設定を持つ小学生向け“ゆるコメディ”アニメ。小学生の日常に溶け込む定番アニメとして人気を博している。
キーパーソンに直撃インタビュー!
今回は、BitStarが保有するYouTubeアニメIP「ヒロたま!ヒロくん」を担当する、ビットスターアニメのプロデューサー・高橋翔さんに、作品の成長や今後の展開について詳しく伺った。
BitStarは2026年5月、株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツと同IPに関するマスターライセンス契約を締結。商品化やイベントなど、多面的な展開を進めている。
――「ヒロたま!ヒロくん」は、YouTube発の小学生向けアニメとして、チャンネル登録者数は31万人を超え、総再生回数3.2億回突破という驚異的な急成長を遂げています。この大きな反響を、プロデューサーとしてどのように受け止めていますか。
【高橋さん】率直にうれしいです。「ヒロたま!ヒロくん」は、原作の小西湖南をはじめ、脚本家、イラストレーター、声優、編集…と、すごく多くの人が関わっており、真剣に作っている子ども向けの作品で、長い時間をかけて作っています。このように、みんなで本気で作っている作品を、多くの視聴者の皆さまに楽しんでいただいているというのが数字として現れているのは本当にうれしいな、ありがたいなと思います。ファンの皆さまに感謝を申し上げたいです。
――ターゲットのお子さんたちの心をつかんで離さない、最大の魅力はどこにあると思いますか?また、こだわっているところは?
【高橋さん】ビットスターアニメは、「今こそ、子ども目線で」という言葉を掲げているとともに、作品を子ども目線で突き詰めて作るという理念がありまして。“子どもが楽しめるもの”というのを追求しているんですね。そんななかで、小西湖南が描いている「ストーリー編(金曜配信)」に関しては、子どもの生活の中にある学校や先生、お母さんたちが話題の中心になっています。そこでは“友だちを助けたい”とか、“みんなを守るかっこいいヒーローになりたい”というような普遍的な内容、子どもたちの生活に関係した、共感できるような内容が描かれているんです。
一方で、たとえば、悪いことでお金を稼いでいる敵役とか、親子であるからこそ起きる葛藤…みたいなお話も描かせていただいています。子ども目線で共感できるけれど、子どもとか大人とか関係なく楽しめる…というのも作品の魅力になっているのかなと思います。
さらに言うと、大の大人である僕も泣いちゃうことがあるぐらいのお話があるんですよ。子どもが楽しめるからと言って、簡単なテーマというわけじゃなくて。大人も感動できたり、学びのあるお話になっていたりするところ、忘れてるわけじゃないですが、素直で真っ直ぐな気持ちになれる点もポイントです。
――制作陣の皆さんも、いつも子ども心を忘れずにお仕事をなさっているんですか?
【高橋さん】そうなんですよ。みんな子ども向けのものが大好きで、会社の中とかでも、ベイブレード(現代版ベーゴマの玩具)で遊んでいたり(笑)。子ども向けの玩具を買って遊んでいるような大人ばっかりです。
――毎週、「ストーリー編(金曜配信)」と「バラエティー編(月曜配信)」の2つのシリーズを配信されているとのことですが、この構成にしている意図や、それぞれの制作におけるこだわりについても教えてください。
【高橋さん】「ストーリー編」に関しては、原作の小西の作家性が詰まったような内容になっています。そして、通常回の「バラエティー編」、我々は“日常回”と呼んでいるんですけど、これは、どちらかというとYouTubeのトレンドなどに合わせた内容で作っています。たとえば、学校でお泊まり会をする…というような、子どものときにやってみたかったようなことなども描かれていて。お子さまが「ヒロたま!ヒロくん」に興味がなくても楽しめるような内容になっています。
また、「ストーリー編」に登場するキャラクターは、回によって多かったり少なかったりするのですが、そこで伝えきれなかったキャラクターの魅力なども、日常回で補完して、ファンの皆さまに提供させていただきたいなという思いで作っています。主人公だけでなく、それぞれのキャラクターにファンがいてくださるのもうれしいですね。
――次は視聴スタイルについてお聞きします。視聴デバイスの約6割が「テレビ」というデータがあります。スマホやタブレット単体ではなく、リビングのテレビで見られるという点について、どう思われますか?
【高橋さん】これは自信を持っているんですけれど、「ヒロたま!ヒロくん」は“親子で安心して見られる内容”になっているからこそ、リビングで一緒に見ていただいているんだと思っていて。私たちは、動画の中で暴力的な表現、モラルに反する攻撃的な表現、強い表現は絶対に使わない…といったことを徹底しているんです。そうした中で、視聴者の親御さんからは「『ヒロたま!ヒロくん』だったら安心して見せられる」という言葉をいただいていて。そこは我々もすごく気をつけているところですね。“ヒーローが敵を倒す”というのではなくて、“戦いながら、敵でも助ける”という形でやっています。
特に、日常回では“勧善懲悪”をテーマにした動画もあったりするんですが、悪いことをした意地悪な敵役をギャフンと言わせるだけでなく、反省を促し悪役の人たちもポジティブな変化をしていくことで、エンタメではあるけれど、気づきを得られるような内容になっています。
――毎週500件以上の応援コメントが寄せられ、保護者の方々からも「大人なのに子どもと一緒に見入ってしまった」といった声が届いています。子どもだけでなく親世代にも支持を広げるために、意識していることはありますか?
【高橋さん】先ほどと少し重複するんですけれど、やはり“安心安全で見られる”というところと、親御さんにも届くようなお話、学びのあるような内容になっている…というところ。主人公たちが悩みながら、いろいろな課題にぶつかりながら成長したり、「自分だけ上手く成長できない」といった焦りや「自分の過去の行いからヒーローになっていいのか」というような葛藤などと真っ直ぐ向き合うよさみたいなものもお話の中に描かれているので、そこが支持につながっているのかなと。
――動画の最後では、毎月100通以上届くファンアートも紹介されていますが、ファンとのコミュニケーションは番組作りにどう活かされていますか?
【高橋さん】私たちは、ファンアートが届くことを本当に喜んでいて、すべて見ているんですよ。それは本当にメンバーの励みになっています。
そしてこの作品では、人気キャラクターの投票などもやらせていただいているのですが、そこで上位になったキャラの外伝、スピンオフ動画も作っていたりします。こうしたことが、ファンとのコミュニケーションが番組作りに活かされている象徴的なケースかなと思います。
――「ヒロたま!公式シール シリーズ」が、1カ月で約1万枚も販売されたとのことですが、反響を目の当たりにした際の実感はいかがでしたか?
【高橋さん】動画はけっこうすぐに視聴回数として数字が出てくるんですけれど、グッズとなるとちょっとタイムラグがあるんですね。なので、「1カ月で約1万枚も販売された」といった数字が出てくると、「本当にこんなに求めてくれるファンがいらっしゃるんだ」と実感して。すごくうれしかったですね。
あとは、お子さま向けの作品なので、その視聴者の子どもたちが“お小遣い”という限られたお金からシールを買ってくれているんだというのも本当にうれしくて。作っている側としても「どんなシールだったら喜んでくれるかな」、「かっこいいシールがいいのかな」というのは考えていましたね。デザインは、自分の持ち物に貼るような使い方ができたり、キャラのポーズや表情、キャラクター性が伝わるデザインにしたり…といったところを工夫しています。
――2026年8月14日(金)からは「ダイバーシティ東京 プラザ」(東京・台場)でのPOPUP SHOP出店が控えています。限定グッズや物販イベントを心待ちにしているファンの方へ向けて、今回のPOPUPの注目ポイントを教えてください。
【高橋さん】「ヒロたま!ヒロくん」としては初のリアルショップになります。今回のために書き下ろされたイラストのグッズなどを用意していますので、ぜひ、お手に取っていただければと思います。また、今回は「ヒロたま!ヒロくん」と縁が深い「ペケペケ!ペケッツくん」との友情コラボも実現しています。ペケッツくんのグッズもありながら、ヒロとペケッツくんのコラボグッズというレアなものまで置いてありまして。ほかのアニメIPがコラボすることってなかなかないと思いますので、この機会に見ていただければと思います。
そしてPOPUP SHOPでは、ここでしか聞けない、キャラクターによる店内放送を流したり、「ヒロたま!ヒロくん」のファンアートの展示も行おうと思っています。ヒロたちと写真が撮れるスタンディパネルや、超人解放なりきりフォトスペースなどもご用意する予定ですので、お買い物だけじゃなく、お写真を撮って夏の思い出にしていただいたり、ご家族で楽しんでいただけたら、と思っています。
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■ヒロたま!ショップ in ダイバーシティ東京 プラザ
場所:ダイバーシティ東京 プラザ
住所:東京都江東区青海1丁目1-10 5F
期間:2026年8月14日(金)~18日(火)
内容: POPUP SHOP、特典の抽選会、館内装飾、スタンプラリー
取材・文=平井あゆみ
写真=後藤利江
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