スヌーピーのセリフが刺さりすぎて落ち込んだことも!?スヌーピーラバー代表・なだぎ武さんが手放せないグッズとは
2024.3.14 UPDATE!!
2024年3月6日発売の
『ダ・ヴィンチ』4月号
では、「スヌーピーミュージアム」のレポートとともに、4人の著名人の“思い出のスヌーピーグッズ”を特集している。本記事では、それぞれが語ってくれた
スヌーピー
にまつわるエピソードをシリーズで紹介する。
第三回は、お笑い芸人のなだぎ武さん。業界きってのスヌーピーファンとして知られるなだぎさんは、グッズのコレクションも豊富だという。だが、思うところあって貴重なフィギュアの一部を手放すことにしたのだとか。一体、なぜ?
「貴重なフィギュアを持っているだけで嬉しくてステータスやった。でもそれって…」なだぎ武さん
スヌーピーとの最初の接点は、小学校低学年のときですかね。祖母の家に、ネジ巻きで動くウッドストックの人形があったんです。カタカタ動く様がかわいくて、家を訪れるたびに遊んでいました。
『ピーナッツ』の世界に本格的に興味を持ち始めたのは、20歳を過ぎて芸能活動を始めてからのこと。当時仲良くしていた友人がスヌーピー好きで、「なんでこんなにスヌーピーに惹かれているんや」と疑問に思い、マンガを読んでみたら衝撃を受けました。
スヌーピーの世界って、もっと明るいものやと思っていたんです。でも実際には哲学的で、セリフの一つ一つに深みがある。登場するキャラクターは何かしらの闇を抱えつつも、一歩ずつ進んでいる。ファンタジーではなく、人間の日常が詰まった物語なんだと知りました。
僕は当時、芸人としてまだ駆け出しで、毎日が挫折の連続。『ピーナッツ』には自分自身に刺さるセリフもたくさんあり、刺さりすぎて落ち込むこともありました。でもスヌーピーの「配られたカードで勝負するっきゃないのさ…」という名言通り、今ある自分の武器で勝負していくしかない。人間は経験を積み上げて作られていくと学び、今を受け入れて進んでいけるようになりました。
スヌーピー関連のグッズはかなり集めてきていて、フィギュアも数え切れません。でも、最近は自分にとって特別な思い入れのあるもの以外は手放すようにしています。集めるだけで、箱にしまい込んで日の目を見ないフィギュアたちは、ほんまに幸せなんかなと思うようになったからです。
昔は自分が貴重なフィギュアを持っているだけで嬉しくて、それがステータスやった気がします。でもそれって大事にしているとは言えない気がして。愛を持って向き合うことが、物にとっての幸せ。持ち主がしっかり愛着を持っているかが、真の物の価値になるように感じています。
1950年代に描かれていた四本足で歩くスヌーピーのフィギュアは、10年ほど前に購入してからずっと飾り続けているもの。所有するフィギュアの中では高価なものではないのですが、愛着があり、これからも大切にしていきたいものですね。
思い出のスヌーピーグッズ
世界中で根強いファンの多い、東京を拠点にするホビー会社メディコム・トイが製作したフィギュア。1950年代にマンガ『ピーナッツ』の作者シュルツさんが描いていた、四本足で歩く姿のスヌーピーが忠実に再現されている。
次回は、野球選手の山﨑康晃さんのエピソードを紹介する。
※本記事は、発売中の「ダ・ヴィンチ」2024年4月号をもとに再編集したものです。
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なだぎ・たけし●1970年、大阪府生まれ。お笑いタレント。お笑いコンテスト『R-1ぐらんぷり』では、2年連続優勝という快挙を成し遂げた。宮本亜門演出のミュージカルに出演するなど、俳優としても活躍している。