藤井隆「トーマスの最新映画は絶対に忘れられない作品」共にゲスト声優を務めたYOUは実写でも双子役を熱望

2023.2.14 UPDATE!!

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『映画 きかんしゃトーマス めざせ!夢のチャンピオンカップ』が2023年3月10日(金)より全国公開される。2月1日に行われた公開アフレコイベントには、ゲスト声優を務めたYOUと藤井隆が登壇。映画で初登場となるキャラクターの声を担当した二人にインタビューを実施した。

本作は、2台のペアがソドー島を1周してゴールを目指すレース大会“ソドーカップ”が舞台。ソドーチームは超特急のカナと、速さに自信のないトーマスがペアとなり、他国のライバルチームと戦うことに…。この大会を通してトーマスたちは、チャンピオンになるために必要なスピードではない“大切なこと”が何かを学ぶ。

イベントでは、レースで27回も優勝しているスペインの双子の高速列車・ファローナとフレデリコを演じたYOUと藤井隆が公開アフレコを実施。トークパートでは「整形してでも双子として出演したい」と実写版を熱望したり、マスコミによるフォトセッションで主題歌に合わせてノリノリのダンスを披露したりと終始にぎやか。20年来の親友という仲の良さが感じられる掛け合いをみせた。

『映画きかんしゃトーマス めざせ!夢のチャンピオンカップ』でゲスト声優を務めたYOUと藤井隆
『映画きかんしゃトーマス めざせ!夢のチャンピオンカップ』でゲスト声優を務めたYOUと藤井隆

「まだあらすじがわからないような小さなお子さんもたくさんいらっしゃると思いますが、トーマスや仲間たちが動いている姿は非常に親しみやすいですし、思いやりなどのメッセージも映像を見れば伝わります。パパさんやママさん、おばあちゃまとかと一緒に見てトーマスのお話をしたら、きっと『もう1回見たい』なんて言うんじゃないかな。何回も映画館に足を運んでいただきたいと思います!」(YOU)

「大きくなって、トーマスからちょっと離れてる少年少女たち、あと、お父様、お母様たちにもぜひご覧いただきたいです。というのも、皆さんが見てくれていた時のトーマスと絵のタッチが変わりましたので、新しくなったトーマスをぜひ劇場で見て、応援していただきたいです。劇場スタッフの皆さんは万全の状態で皆さんをお待ちしておりますので、ご家族そろってお越しいただけたら、と思っています」(藤井隆)

アドリブする余裕もなく「きちんとやらせていただきました」


――お二人は以前にもアフレコの経験をされていらっしゃいますが、特に今回普段のお仕事と声のお仕事の違いとして感じたことをお伺いしたいです。

【藤井隆】アフレコは、もう映像が完成している段階で自分が現場に行って言葉を入れるわけで、僕を待ってくださっている現場に行くので、とても緊張します。今回は本当に長い歴史がある「きかんしゃトーマス」という番組を支えていらっしゃる、監督さんやスタッフの皆さんが「こういう感情で動いてるんですよ」といったことを非常に丁寧にご指導してくださったので、すごくわかりやすくできました。…と、YOUさんが言ってました。

【YOU】はい。本当に私が伝えた通りに隆が言ってくれたので、助かりました(笑)。

【写真】イベント中も息ぴったりな掛け合いを見せるYOUと藤井隆
【写真】イベント中も息ぴったりな掛け合いを見せるYOUと藤井隆

【藤井隆】元が英語のセリフで日本語とセンテンスの違いがあるから、口の動きが違うところを修正するとか、そういう細かなことはきっとあったと思います。でも、それが全部施された状態で、あとは声を入れるだけという状態でやらせていただいて。監督さんが思っていらっしゃるビジョンもはっきりとあったので、僕としてはとにかく監督さんからのOKが欲しいと思って頑張りました。

【YOU】私を作品に呼んでくださるということは、アドリブも含めてフリーな感じが求められているのかなと思って現場に行ったんです。でも、もちろん物語があって、そこにほかの方や隆の声がのっているのを聞いて、結局余裕がなくなりましたね。普通にというか、きちんとやらせていただきました(笑)。

【藤井隆】はい、それでいいんだと思います。それが、1番いいことです。

――12年ぶりのフルリニューアルを経て、3Dからアニメーション映像になって初の映画作品となりますが、お二人はこの絵を見てどう思われましたか?

【藤井隆】大人の世代は3Dの記憶があると思いますし、その時代を知っている子供さんたちもいると思いますが、新しくなったトーマスを見にぜひ劇場にお越しいただいて、目で確かめていただきたいと思っています。特に、トーマスが怒った時や頑張ろうとしている時の姿に注目していただきたいです。彼が顔を真っ赤にして怒っていると応援したくなるし、悲しそうな顔すると、なんとか支えてあげたくなるし、とてもかわいらしいんです!あと、線路を飛び越えてジャンプしたりするところも躍動感があって楽しいので、映画をご覧いただくとそれを感じていただけると思います。

【YOU】ベロの色ひとつとっても、濃淡がはっきりいたしましてですね。非常に伝わりやすいし、迫力も出る。そういったところに感動しております。時代とともに変化していく作品もいろいろありますが、ビジュアルが変わるとわかりやすいですよね。表現されているものを見て、「あ、これはいつ頃のやつだ」って思ったりするじゃないですか。だから、リニューアルされたキャラクターたちも身近な存在になっていったらいいなと思います。


アフレコだからこそできた双子役

――ファローナとフレデリコは自信満々で、上から目線なキャラクターでもあります。収録時に気を付けたことや、双子役として心がけたことを教えてください。

【藤井隆】映画を見ると「頑張れトーマス!」という気持ちになると思いますが、ファローナとフレデリコは物語の真ん中にいるトーマスとカナが頑張るために火をつける役なんです。自分がいただいているのは意地悪なセリフなので、カナが「もう!」って奮闘できるように心がけました。

【YOU】ファローナも意地悪なんですが、普段、意地悪なことって人に言わないじゃないですか。役だからこそできる意地悪ができて楽しかったです。あと、ファローナは美人さんだったので、うれしかったです。

【藤井隆】本当はね、二人で一緒にやりたかったので、それが叶わなかったことは残念でしたけど、双子役というのがすごくうれしかったです。YOUさんとは20年以上レギュラー番組でご一緒していて、僕のことを甥と呼んでくださるし、僕も叔母と呼ばせていただいている関係ですが、実写だと難しい双子役もアフレコだからこそできたと思います。なので、絶対自分が納得できる仕上がりを目指したいなと思って臨みました。

【YOU】これをきっかけに、実写のお芝居でも双子としてやっていけるように頑張りたいと思います。


芸能界での目標は二人で“お中元・お歳暮のCM”をやること!?

――お二人がもし双子だったとしたら、どんなきょうだいになっているでしょうか。

【YOU】昔から我々が打ち出しているのは、年代も性別も超えたお付き合いということ。お中元やお歳暮のCMをやることを念頭に、ずっと芸能界の活動をやらせていただいているんですね。長い年月を共に過ごしているので、同じ母親のお腹から生まれた本当の双子だったらというのも、容易に想像できます(笑)。それを踏まえて、お互いにもともと持っている共有できる部分と、それぞれが違う場所で得てきた価値観なんかを、週2ぐらいで夜に語り合って刺激を受け合い、「これは違うと思うよ」とか言いながら老いていくと思います。

【藤井隆】90年代の後半、20代の頃に初めてお仕事でご一緒して、早い段階で性別も超えた関係になったんですね。そう、「壇ふみさんと阿川佐和子さんのような、あの感じを打ち出していこうよ」っていうコンセプチュアルなお話をしてくださって。そんなことを言ってくださる人っていないですし、YOUさんのことを慕っている方は年上・年下かかわらずたくさんいる中で、甥ってポジションをもらえたのは本当にうれしくて。これからもまた10年、20年、長い目で関係を深めていきたいと思ってますし、そんな中、この映画で双子役をやることができて、絶対に忘れられない大事な作品なので、成功させたい。ぜひ劇場にお越しいただきたいという思いが大きいです!

【YOU】引っ張っていきましょうね。子供を見るたび。

【藤井隆】ハートを、ですよ。ハートを引っ張っていきたいと思っています。

撮影=大塚秀美
取材・文=大谷和美

(C)2023 Gullane (Thomas) Limited.

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きかんしゃトーマス

70年以上の歴史をもつ、イギリス生まれのクラシックキャラクター。日本でも子どもに圧倒的な人気を誇る

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