【キャラコミWalker】漫画「バニラバニー」／おはん

Twitter、Instagram、FacebookなどSNSの“一般化”により、プロ・アマ問わず誰もが自身の創作物をインターネットで発表できるようになり、時代はまさに「1億総クリエイター時代」。一方で、インターネット上には大量のコンテンツが溢れ、才能を持ったクエリイターが埋没している現状も。そこでキャラWalkerでは、次なる若手クリエイターの発掘と育成を目的とした 「キャラコミWalker」 を開設。有望クリエイターたちの作品を世の中に発信していく。

第4回はSNSで活躍するおはん(@shibaken_nu)さん。

作品名：バニラバニー

ブラウンのうさぎ耳が特徴的な「バニラバニー」。3人が向かった先はとあるアイスクリームメーカーの一次面接会場。志望動機を聞かれて「バズって食べられたい！」など正直すぎる回答をして、面接官を困惑させてしまう。

結果は案の定「不採用」。その後、アイスクリームメーカーでは最終面接が行われた。なごやかに面接が進むなか、突如バニラバニーたちが乱入！面接中の応募者を人質に不採用の取り消しを訴える3人だったが、結局は警察の御用に。紐でつながれて仲良く連行されるのであった。

バズったスイーツ選手権で1位に輝いた「チズネコ」を、物陰から眺め、ひそかに嫉妬心を抱くバニラバニー。自身の結果が153位だったこともあり、寒空の下、酒に溺れ、ふと見上げて目に入ったのは、チズネコのキラキラとした巨大屋外看板――。

またもや、物陰からチズネコを眺めるバニラバニーだったが、その様子に気付かれプっと軽くあしらわれてしまう。その瞬間、嫉妬が怒りへと変わりチズネコを襲撃…したはずが、片手でパァンと弾かれてしまう。カフェの窓で、変わり果てた姿で発見されたのであった。

空前のアウトドアブームのなか、ご多分に漏れずキャンプを楽しもうと山にやってきたバニラバニーたち。チリーンチリーンと熊鈴も携帯し、熊対策も万全な様子。「くま でません あんぜんです」という矢印看板を発見し、その場所でテントを張って魚釣りを楽しむ2人。

大自然を満喫し、夜は寝袋でぐっすりと眠りについた。翌朝、目を覚ますとテントがなくなり、周囲には無数の熊、熊、熊――。為す術もなく固まった2人は、安易に看板を信じたことを後悔していることだろう。

墓地と思しき場所から、ゆんわり…と出てきた半透明のバニラバニー。どうやらサウナで溶けて死んでしまったよう。神様から成仏を進められるも、どうしても食べられて死にたいと拒否してしまう。

「生きてる他のバニラバニーの身体を乗っ取ればできると思う…」という神様のつぶやきを聞き、即、現実世界に戻るも――。カッと輝く太陽には勝てず、あえなく霊界へと戻されるのであった。

取材協力： おはん(@shibaken_nu)