イベント
しまじろう

ハウス食品の「食」とベネッセの「しまじろう」がタッグを組んだワケ 企業資産を活用した『エコにチャレンジ』の取り組みを聞いた

2022.2.9 UPDATE!!

(ページ)1/1
「食卓から未来を変えられる」をテーマにしており、家族でチャレンジして学んでいく
「食卓から未来を変えられる」をテーマにしており、家族でチャレンジして学んでいく

世界的にSDGs(エス・ディー・ジーズ/持続可能な開発目標)への関心が高まるなか、自治体や各企業がさまざまな取り組みを行っている。今回は、ハウス食品グループ本社とベネッセコーポレーションの「こどもちゃれんじ(しまじろう)」が取り組む 「しまじろうとやってみよう!みんなでエコにチャレンジ」 にフォーカス。“食卓から未来を変えられる”という理念を実現するために始動した本プロジェクトについて、ハウス食品グループ本社 広告統括部 チームマネージャー・久保田潔氏に、具体的な活動内容について話を聞いた。

ハウス食品グループ本社とベネッセコーポレーションがタッグを組んだワケ

「Come on House」は、さまざまなイベントやキャンペーンなど家族みんなで楽しめるコンテンツが満載の、ハウス食品グループ本社の会員サイト
「Come on House」は、さまざまなイベントやキャンペーンなど家族みんなで楽しめるコンテンツが満載の、ハウス食品グループ本社の会員サイト


――「食卓から未来を変えられる」というテーマを持つ本プロジェクトですが、まず初めに、ハウス食品グループ本社とこどもちゃれんじ(しまじろう)がタッグを組むことになった経緯を教えてください。

「ハウス食品グループ本社では、会員サイト「カモンハウス」を2020年1月に開設しました。ハウス食品グループの製品に限らず、食や健康、子育てや趣味、そしてライフスタイルまで、ご家族みんなが新たな発見や刺激に出会えるコンテンツを提供しています。このカモンハウスにおいて、2020年8月にベネッセコーポレーションと連携し、親子で料理を作り、食について学ぶ場として「ハウスでおやこクッキング」を展開。その取り組みが会員の皆様に好評いただいたことから、2021年も親子で取り組めることがないか検討していたところ、昨今、環境への意識が社会的に高まっていることに注目しました。

そして、ベネッセコーポレーションやカモンハウスでの調査結果から、幼児や小学校低学年などの初期学習の段階から環境について取り組んでいただく必要性を感じ、これに適したコンテンツとして本プロジェクト『みんなでエコにチャレンジ』を実施することになりました」

――上記連携の「狙い」も教えてください。

「環境というテーマは大人でも理解しにくく非常に難解です。このテーマをお子さまにも向き合っていただくため、両者のもつ“資産”をフル活用する必要があると考えたところ、お子さまにとっても身近なハウス食品グループの「食」と、ベネッセコーポレーション(こどもちゃれんじ)の「コンテンツ力」を通して、お子さまにわかりやすく伝えていきたいと考えています」

――「みんなでエコにチャレンジ」企画に関しまして、SDGs 17の目標のうち「何番」の項目に当たりますか?

「特定の項目については意識をしておらず、食に関するテーマを中心として展開していく方針ですが、強いて言うなら、1、2、4、7、12、13など広く訴求していく予定です」

「みんなでエコにチャレンジ」の特設サイトで学べることとは?

「しまじろうとやってみよう!みんなでエコにチャレンジ」のサイトには「エコカレーをつくろう!ゲーム」など、親子で挑戦できるコンテンツが盛り沢山
「しまじろうとやってみよう!みんなでエコにチャレンジ」のサイトには「エコカレーをつくろう!ゲーム」など、親子で挑戦できるコンテンツが盛り沢山


――「しまじろうとやってみよう!みんなでエコにチャレンジ」の特設サイトの特色や特徴を教えてください。

「『まちがいさがし』や『エコカレーを作るゲーム』など一見すると環境からは遠く見えるコンテンツですが、中心とするのは環境問題になっています。例えば『エコシーンまちがいさがし』の『れいぞうこのなかみ』では、お買い物前に確認することで無駄な買い物がなくなることを提起。また『しゅんなものをかいにいこう』では、『いま、旬な野菜は何か?』ということを知る“食育”といった観点も加えています。

さらに、お子さまだけではなく、大人の方にも興味をもっていただくために、キャンペーンを展開(22年6月まで3回の実施を予定)。賞品にエコ関連グッズや製品を揃えることで、親子で少しでもエコに触れていただく仕掛けを用意しております」

“家族で取り組む”ことで導きだされる「答え」を用意

環境問題を中心とした「まちがいさがし」により、家族で取り組める食育へ
環境問題を中心とした「まちがいさがし」により、家族で取り組める食育へ


――該当サイトでは、「お子さまだけでなく、ご家族みんなでチャレンジしませんか?」というメッセージも目にしました。本プロジェクトが家族に及ぼす波及効果はどのようなものがあるとお考えですか?

「本プロジェクトを楽しんでいただくためにはパソコンやスマートフォンなどをご利用いただくことが必要なため、対象としている幼児は一人だけでは楽しむことができません。また『まちがいさがし』や『ゲーム』などコンテンツの難易度は、ベネッセコーポレーションのご協力により絶妙に設定いただきましたので、こちらも一人だけでは答えにたどり着くことが難しい内容となっています。

お子さまの興味を満たすためには、ヒントを出すなど親子での対話が必要です。この対話というコミュニケーションをしていただくこと、さらに対話の中で親御様にも環境について興味をもっていただきたいと考えています。ハウス食品グループの企業理念『食を通じて人とつながり、笑顔ある暮らしを共につくるグッドパートナーをめざします』を体現するため、親子間でのつながり・笑顔をもたらすことができれば幸いです」

――本プロジェクトをスタートする上での「苦労」や「壁」はどんなものがありましたか?

「幼児世代に環境を訴求する意義や、事業活動との連携についての苦労がありました」

――そのような「苦労」をどのように突破したのでしょうか。

「幼児世代に環境を訴求する意義は、ベネッセコーポレーションとやりとりしていくなかで、前述の通り解消することができました。また事業との連携については、エコに関連する製品について、キャンペーンなどを通して訴求しています。なおカモンハウスで以前アンケートをとったところ、商品・サービスの購入について環境配慮型であることを重視すること方が6割を超えていました。このようなデータからも、早い段階からハウス食品グループに触れていただくことが重要であることをアピールしてきたと同時に、今後は店頭販促などとの連携も検討していきたいと考えています」

「食品ロス」になりがちな食材を使ったカレーなどのレシピを提案・発信


――最後に、ハウス食品グループ本社は「食品ロス」や「CO2削減」などSDGsに積極的に取り組まれています。ほかにはどんな取り組みがありますか?

「20年5月より『もっとカレーだからできることプロジェクト』という企画を実施しています。『カレーでおいしく減らそうおうちの食品ロス』がテーマで、ご家庭で期限が近づいた食材をおいしく召し上がっていただく解決策の1つとして、食品ロスに対する意識・実態調査結果や、食品ロスになりがちな食材を使ったカレーなどのレシピ提案・発信を行っています」

――「食品ロス削減」について社内でも取り組まれたことはありますか?

「20年10月と21年10月には、当社グループの社員を対象に『食品ロス対策カレー』の調理写真の募集とアンケートを行いました。参加した社員からは『食品ロスを意識して調理をすることはお財布にも地球にも優しくなれる第一歩だと実感した』という感想や、子供と一緒に調理をして野菜の皮も使うことを話したなどのエピソードが寄せられ、家庭で食品ロスについて考えるきっかけづくりにつながったのではと思います」

――貴重なお話、ありがとうございました。

この記事の画像一覧(全4枚)

Page Top