スヌーピーの新プロジェクト「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE」が東京で始動!

2018.4.28 UPDATE!!

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スヌーピーの生みの親、チャールズ M・シュルツ氏のファミリー賛同のもと、PEANUTS(ピーナッツ)の世界観を広く伝えるために企画されたアートプロジェクト「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE(ピーナッツ・グローバル・アーティスト・コレクティブ)」。ピーナッツに深く共感し、かつパブリックアートに長く実績があるアーティストが集い、パリ、ソウル、NY、サンフランシスコ、ベルリン、メキシコシティ、そして東京でこの春展開される。

4月28日から5月4日(祝)まで、渋谷スクランブル交差点及びソニービジョン渋谷(渋谷モディ・大型LEDビジョン)で映像放映を実施
4月28日から5月4日(祝)まで、渋谷スクランブル交差点及びソニービジョン渋谷(渋谷モディ・大型LEDビジョン)で映像放映を実施


シュルツ氏のアートワークを、独自の切り口でユニークに展開することができるアーティストとして、NY在住の日本人アーティスト、松山智一さんを含む7組全8名が参加。

5月9日(水)までスヌーピーミュージアムで開催されているミニポスター展
5月9日(水)までスヌーピーミュージアムで開催されているミニポスター展


日本での開催は、2018年4月21日から最終回がスタートしたスヌーピーミュージアム(東京都港区六本木)でのミニポスター展と、2018年4月28日から5月4日(祝)まで渋谷の大型ビジョン、品川のショーケースなどで映像が放映される。

また、参加メンバーである日本人アーティストの松山さんが、2018年4月29日(日)からNEWoMan新宿 5階のイベントホール ルミネゼロで、個展「Same Same, Different」を開催。凱旋帰国した松山さんに「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE」への思いを聞いた。

「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE」に参加する日本人アーティスト、松山智一さん
「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE」に参加する日本人アーティスト、松山智一さん


松山さんは飛騨高山で生まれ、幼少の時期家族で渡米。中学時代に日本に帰国し2001年に再び渡米した経歴を持つ
松山さんは飛騨高山で生まれ、幼少の時期家族で渡米。中学時代に日本に帰国し2001年に再び渡米した経歴を持つ


「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE」への参加は、突然届いたメールで知ったという松山さん。

松山さん「メールが届いた時は、ウソだと思った(笑)。そこには具体的な内容は記されていなくて、『ピーナッツとのプロジェクトがあるんだけど興味ある?』って感じで。後々全貌を聞いてとても驚いた」。

シュルツ氏の妻、ジーンさんから「シュルツ氏の世界観を身近に感じてほしい」と伝えられた松山さん
シュルツ氏の妻、ジーンさんから「シュルツ氏の世界観を身近に感じてほしい」と伝えられた松山さん


今回参加するメンバーは、アートの世界において第一線で活躍している著名アーティストばかり。松山さんは年齢、性別、国籍も異なる7組のメンバーの一人に選ばれたことが、とてもうれしかったと話す。

松山さん「これまで、シュルツ氏の作品をほかのアーティストが題材にすることはできなかった。でも今回は初めて何をやってもいい、好きに使ってほしいと言ってくれた。1950年から90年代まですべての作品から自由に選んで取り入れることが許可されたのはすごいこと。そして、もっとピーナッツを知ってほしいとシュルツ美術館に招待していただき、シュルツ氏の奥さまともお話をする機会があった。そこでシュルツ氏のヒストリーを聞き、彼のアトリエを見て…。もっとシュルツ氏の世界観を身近に感じてほしいと言ってもらった」。

ピーナッツ・グローバル・アーテイスト・コレクティブ 松山智一氏 作品
ピーナッツ・グローバル・アーテイスト・コレクティブ 松山智一氏 作品


シュルツ氏の作品に新しい息吹を吹き込むアーティストへの、尊敬と愛情を感じるひと時を過ごした松山さん。その後、作品制作に打ち込む日々がスタートした。数えきれないほどの素材の中から、東京でお披露目となる作品に登場させたのは、自身がスヌーピーの作品に触れた70〜80年代に描かれた表情豊かなスヌーピー。松山さんの代表作のひとつでもある抽象画シリーズ「Us (アス)」の世界に、63ものスヌーピーを散りばめた。

「布団で寝てたり、走ってたり、球体で遊んでたり。作品の中にいるいろんなスヌーピーを見て笑ってくれたらうれしい」(松山さん)
「布団で寝てたり、走ってたり、球体で遊んでたり。作品の中にいるいろんなスヌーピーを見て笑ってくれたらうれしい」(松山さん)


松山さん「いろんな角度から作品を楽しめるだまし画を描いたマウリッツ・コルネリス・エッシャーみたいに、自分の画の中にスヌーピーが縦横無尽にいろんな表情でいるっていうのをやりたかった。スヌーピーは感情表現が豊か。それがものすごくおもしろくて作品の中で取り入れたいなと思った」。

作品の上で感情表現することは少ないと話す松山さんだが、「さまざまな表情を見せる女性を描いた日本の“おたふく”のような感じで、見る人がクスッと笑ってハッピーになってくれたら」と、スヌーピーとの出会いを楽しんでいるようなやさしい表情を見せた。

Somewhere Here
Somewhere Here 2016 Acrylic and mixed media on canvas 102 x 203 x 4 cm


「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE」での松山さんの作品は、前述の通り、スヌーピーミュージアムでのミニポスター展(開催中)と、2018年4月28日から5月4日(祝)まで渋谷の大型ビジョン、品川のショーケースなどで映像を放映。今後も世界7か国でパブリックアートを含むさまざまな展開が予定されている。そして、ルミネゼロで開催される松山さんの個展「Same Same, Different」は2018年4月29日(日)から5月6日(日)まで。巨大な彫刻作品やペインティングなど約20点の作品が展示される。

「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE」への参加は、たった1通のメールが始まり
「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE」への参加は、たった1通のメールが始まり


松山さん「東京には今、当たり前のように海外の人々がいて、文化のあり方も多様化している。言葉にするとありきたりだけど、東洋と西洋だったり古典と現代だったりというものを、僕は単なるミックスじゃなくて、白と黒が重なり合ったグレーというものを捉えたい。居心地の良いミックスっていうのかな。それに連動する形で個展のタイトルを『Same Same, Different』と名付けた。それはアメリカで『最近どうよ?』っていうと、『毎日同じなんだけどちょっといつもとは違うかな』って意味で答える言葉。僕の作品に触れてくれた人たちが、居心地の良いミックスを感じてくれていつもとちょっと違う日を過ごしてくれたらいいな」。

JR新宿駅新南エリア直結のNEWoMan。その5階に設けられたイベントホール、ルミネゼロは気軽に訪れることができる空間だ。そんな気負いしないで過ごせる場所で開催される松山さんの個展で作品に触れれば、いつもとはちょっと違う時間を体感できるはずだ。【ウォーカープラス編集部】

(C) 2018 Peanuts Worldwide LLC

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スヌーピー(PEANUTS)

漫画「PEANUTS (ピーナッツ)」に登場する、主人公のチャーリー・ブラウンの愛犬。空想力豊かで、さまざまなキャラクタ―になりきる

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