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せなけいこさんの絵本「おばけのばあ」は0歳から読んで!成長ぶりが目に見えてわかる

2023.4.10 UPDATE!!

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1969年に絵本作家デビューを果たしてから、小さな子を夢中にさせている、せなけいこさん。ロングセラーを続ける「ねないこだれだ」(全4冊で発表された「いやだいやだの本」のうちの1冊)はあまりにも有名!和紙や色画用紙のほか、素敵な柄の包み紙も駆使して紡ぎ出されるちぎり絵作品は、世代を超えて愛されている。

「おばけのばあ」(定価968円)
「おばけのばあ」(定価968円)

そんなせなさんが、絵本作家50周年の節目に描き下ろした作品が「おばけのばあ」。ストーリーはシンプルでわかりやすい。ちょっとこわくて愛嬌たっぷりのおばけが、“いない いない ばあ”遊びに飛び入り参加するお話だ。驚く子供を追いかけるおばけは、とてもうれしそう!

せなさんの描く“おばけ”は、小さな子供たちの大好物。はじめはそのかわいさに強く惹かれ、やがておばけの概念を理解し始めると、「ちょっとこわい」と反応が変わる。そして「こわいけど見たい」とおそるおそるページをめくるようになり、「おばけはこわいけど、この絵本はこわくない」、「このおばけが大好き」と、段階を経て捉え方が変化していく。赤ちゃん向けでありながら、長い期間、子供の成長を見つめながら楽しめるのも特徴だ。

KADOKAWA児童書ポータルサイト「ヨメルバ」には、「おばけのばあ」を作っているせなさんを撮影した「せなけいこが絵本作家デビュー50周年に描き下ろした絵本『おばけのばあ』紹介動画」が公開されている。
動画の中でせなさんは、下絵の線からハサミがずれてもおかまいなしで、迷いなくおばけを作り出していく。「そのほうがおばけがいきいきするの」と語り、「学校で習ったようにやっちゃいけないの。みんなひとりずつ違うんだから、あなたはあなたのおばけを作ればいいのよ」とつぶやく。せなさんは何気なく発してくれただけかもしれないけれど、この言葉は、赤ちゃんや子供だけでなく、学校へ通い、やがて社会に出て、さらには親になってからも覚えておきたい金言。おばけの個性を大事にするのと同じように、自分や周囲の個性も大事に育てていきたいものだ。

「おばけのばあ」は、まだ指使いのつたない乳幼児でもめくりやすいボードブック仕様。角も丸いので安心して読める。全国の書店やインターネット書店にて販売中。

(C)KADOKAWA CORPORATION 2023

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