“次世代型科学教育の新たな拠点”として、旧杉並第四小学校跡地(東京・⾼円寺)にて運営されている、未来をつくる杉並サイエンスラボ「IMAGINUS(イマジナス)」。同施設では、2024年7月13日より、歴史ある“ふろく”の実物を見て・体験できる展覧会「百聞は実験にしかず!学研『科学と学習』ふろく展」を開催中だ。そこで今回は、モデルのこままりえさん、ももちゃん親子が遊び心ある同展のコンテンツを体験。その様子をレポートする。
「百聞は実験にしかず!学研『科学と学習』ふろく展」は、学研ホールディングスのグループ会社であるGakken協力のもと、東映が企画制作を担当、IMAGINUSが主催する展覧会。1F体育館にて、2024年9月1日(日)まで開催される。
最盛期には合計月670万部を発行していた大人気学習誌・学研の「科学」と「学習」だが、その最大の魅力は、実際に組み立て、試すことができた毎号の「ふろく」。今回の展覧会では、そんな両誌の「ふろく」をテーマに、約400点の「懐かしのふろく」を実物展示。また、巨大化した「ふろく」や、「ふろく」の世界を拡張した体験型の展示なども設置し、子どもはもちろん、大人にも、「科学」や「学び」の魅力を伝える。
会場に入ってすぐの場所には、貴重なふろくの顕微鏡が並んでいたので、さっそくのぞいてみることに。そこには、5年の科学 1972年4号「20倍拡大観察鏡」や、4年の科学 1981年4月号「30倍ワイドけんび鏡」などがあり、実際に“ヘチマの茎”の断面などが観察できるようになっていた。片方の目で接眼レンズをのぞき、「小さいつぶつぶ(細胞)がいっぱい~!」と、驚いていたももちゃん。施設長を務めるゼネラルマネージャーの小林直樹さんは「ここには登場初期の、1960年代に出たふろくの顕微鏡もあるんですよ。原価も限られていたので、独特の形をしていました」と解説してくれた。
続いて、合わせ方や見る角度によって変化する見え方を、自分で試すことができる鏡のコーナーへ。ももちゃんは、角度に変化を付けて設置された合わせ鏡の前に立ち、“自分が何人映るのか”をチェック!小林さんは「90度の合わせ鏡になると何人、60度になると何人…という風に、実は見え方に法則性があるのですが、仕組みは置いておいて、理屈から入らずに『まずはやってみる!』という感じで楽しんでいただければ。そのなかで、『もしかしたらルールがあるのかも…』と気づけたら、それもいいなと思います」とアピールした。
また、ももちゃんは、6年の科学 1974年7号のふろく「鉱物標本実験セット」や、5年の科学 1982年6月号のふろく「光実験ミラーキューブ」をモチーフにした展示に夢中に。前者では、たくさんの石の中から、大好きな紫色の鉱物「紫水晶(アメジスト)」を探し出して、顔を輝かせていた。
ほかにも、ロシアの物理学者によって発明された世界最古の電子楽器「テルミン」や、ちょっと変わった「糸電話」を体験できる展示など、子どもも大人も好奇心をそそられる16個の体験展示&フォトスポットが並んでいた同展。企画の経緯について、IMAGINUSでは「子どもたちに『科学と学習』と、その『ふろく』の学びの楽しさを体験してもらいたいと思い、巨大化したふろくの実物を展示しています。からだ全体を使って原理を理解することで楽しみながら『百聞は実験にしかず』の意識に触れ、『ふろく』を通じた実験の価値・意味を体験していただければ」と説明している。
体験型のブースを巡ったあと、ママのまりえさんに感想を聞いてみると、「子どもがすごく楽しんでいてよかったです!」とニッコリ。「ミラーキューブを並べるコーナーでは、固定概念にとらわれずにテーブルからはみ出したところまでキューブを並べようとしていて『子どもの発想力ってすごいな』と思ったり。こんなに『ふろく』に触れる機会もなかなかないので、今日はいい体験ができました」と話していた。
さらに同展には、約400点もの懐かしのふろくや、学研「科学」と「学習」の本誌(複製含む)も展示されているので見逃せない。小林さんは、5年の科学 1963年10号のふろく「岩石鉱物標本(15種)」の前で、「大きな塊である鉱物をふろく用のサイズにするのは、実は大変な作業だったそうです」と発行時のエピソードも披露。ほかにも、ふろくの「クロッカスの球根」を60万個集めることがいかに大変だったかというエピソードも教えてくれた。土日祝日の12時~12時30分にはIMAGINUSスタッフと回る解説ツアー「ふろくめぐり」を開催。展示を見るだけではわからないふろくにまつわる裏話や、いろいろなふろくの解説をしてくれるので「より深く知りたい」という人はぜひ参加してみよう!
なお、物販エリアでは、各年代のふろく写真や説明、ふろくの誕生秘話や懐かしの連載漫画、年代別科学のふろく完全リストなどを掲載した展覧会公式の公式ブックを販売。書籍や実験・化学にまつわるグッズも販売されているので、展覧会を巡ったあとにチェックしてみて。
IMAGINUSでは、楽しいサイエンスショーや、夏に向けたワークショップなども開催中。2024年8月5日(月)~20日(火)の期間には、火おこしをしたりシリンジロケットを使ったりする「【実験工作教室】成功率を科学する!―記録に挑戦! 確率数%の実験―」や、8月23日(金)~9月1日(日)、7日(土)・8日(日)には蛍石の原石をキラキラに磨き上げる「【実験工作教室】鉱石を科学する!―フローライトの原石をみがく―」、8月21日(水)~9月1日(日)、7日(土)・8日(日)には遠くまですべるホバークラフトを作る「【ミニ実験工作教室】―すいすいホバークラフト編―」なども実施しており、夏休みの自由研究におすすめだ。
体験することで、楽しく“科学”を学べる「百聞は実験にしかず!学研『科学と学習』ふろく展」。大人は懐かしさを感じ童心に帰れて、子どもは見たことのない「ふろく」の数々に興味津々になること間違いなしなので、親子でも楽しめるはず。ぜひ会場でお気に入りの「ふろく」を見つけてみて!
取材・文=平井あゆみ
撮影=島本絵梨佳
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