Interview02

栃木下野リトルシニアのナイター練習のグラウンドを、
前園真聖さんがサプライズ訪問。
子どもたちとの触れ合いのなかで語ったこととは?
貴重な野球の体験シーンも公開。

栃木県の“日本一”に
サプライズ訪問

2016年夏、第44回リトルシニア日本選手権大会で、初の全国優勝を成し遂げた栃木下野リトルシニア。そのナイター練習のグラウンドを前園真聖さんがサプライズで訪れた。

栃木下野リトルシニアのメンバーは「リポビタンD」の新CMで大谷翔平選手と共演したことでも話題を集めているが、前園さんは1996年に同CMに出演。「懐かしいですね、タイのスタジアムでCM撮影を行いました。よく覚えています」と、当時を振り返ってくれた。

ナイター照明に照らされたマウンド上。優しい表情で練習を見守った前園さんを、子どもたちが囲んだ。

練習への思い

––– 前園さんは中学生の頃、どんな意識で練習に取り組んでいましたか?

「僕は小学1年生からサッカーを始めました。ただ、その後、進んだ中学校にはサッカー部がなくて、1年生の時は陸上部に所属しました。なぜ陸上部を選んだかというと、サッカーに通ずるものがあるなと考えたんです。瞬発力だったり、陸上の基礎トレーニングをすることがサッカーにつながるかなと考えて、1年間陸上をやって、2年生の時にサッカー部ができたので、それからサッカーをずっと続けました。でも、僕が子どもの頃はもちろんJリーグなんてありませんでした。今は海外のサッカーも、野球でも、メジャーリーグとか、いろんなものを見て学ぶこと、つまり“教材”があるけど、僕の子どもの頃はそういうものがまったくなくて、テレビでサッカーを放送していることがまずなかったです。高校サッカーくらいですね。だから、自分でスポーツショップに行って、VHS、今で言うDVDですね、それを借りて、海外の選手のプレーをそれこそテープが擦り切れるまで繰り返し見て、返却する頃には擦り切れて怒られたりしました(苦笑)。

指導者の方に教わることも勉強なんだけど、自分で考えて、どういう練習が自分に合うのか、どういうプレーが自分に必要なのか、足りないのかを見て学んで、日々の練習に取り組んでいました」

「教わることはすごく大事なことだけど、好きな選手でも何でもいいから、自分で見て考えて、どうしたらああいうふうに打てるのか、投げられるのか、守備ができるのか、走れるのか、など、何度も見て、何度も考えながら、それを練習の中に取り入れることが大切だと思います」

「僕の所属していた中学のチームは全然、強くなくて、鹿児島県大会の一回戦とか二回戦でいつも負けていました。スポーツには勝ち負けが絶対ありますが、勝ち負けよりも、自分がその試合でどういうプレーをしたいか、そういう目標設定をして常に試合に臨んでいました」

写真=藤巻祐介
デザイン=川下城誉/鶴田春樹(creamu Inc.)